自ら学ぶ力を養う「放課後等デイサービス」
放課後等デイサービスは小学生~高等学校に通う障害児が利用できる施設です。放課後や休日、長期休暇に利用できる通所施設ですが、施設によって取り組む内容はさまざまです。
「放課後等デイサービス」
放課後等デイサービスでは生活能力を向上させるための訓練を通じた自立の促進や、放課後の居場所作りを目的とした施設です。預かりサービス的な役割もあるため、保護者からのニーズが年々高まっています。施設によって取り組む内容は異なります。身体を動かす運動に特化したところやパソコンなどの最新機器の使用に力を入れているところ、学習塾タイプのところ、音楽教育などクリエイティブな活動に力を入れているところなど多種多様にありますが、「一斉指示での勉強が理解できない」「書くことが苦手」「言葉が遅れている」「落ち着いて席に座って宿題ができない」「勉強の時によく気がそれる」「勉強中にぼんやりすることが多い」など、学習障害に悩む子どもは学習に力を入れているところを選ぶケースが多いようです。
学校は一般学級と支援学級の2種類
日本の学校は一斉指示の中で勉強する一般学級と個別のレベルに合わせて勉強する支援学級、と2つのスタイルで指導しています。学習障害の子どもは知的な遅れはみられないため一般学級で学ぶケースがほとんどです。しかし、細かい部分までしっかりとみてもらえるわけではないので環境が整っているとはいえないでしょう。そういった場合に頼りになるのが放課後等デイサービスです。いろいろなスタイルで学べるように環境を整えているので、学校で取りこぼした部分もしっかりフォローしています。
放課後等デイサービスで学ぶ力を伸ばす
学習に力を入れている放課後等デイサービスでは、子どものさまざまな症状に合わせて指導しています。例えば、書くことが苦手な子どもには鉛筆の持ち方から教え、計算が苦手な子どもには個別にわかりやすく説明する、など自信を持って勉強に取り組めるようにサポートしています。正しく指導することによって子どものやる気を促し自ら学ぼうとする力を養っているわけですが、これは個別に対応する放課後等デイサービスだからできることです。
子どもの成長を促す
学習障害の子どもと一般的な子どもを外見で判断することはできません。読み書きや計算が困難なだけで運動機能に障害があるわけではないからです。子どもやその家庭をサポートするのが放課後等デイサービスの役割です。遊びや勉強を通して子どもが学習能力を向上させたり、社会性を身につけたりするのを見守っていきましょう。
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自ら学ぶ力を養う「放課後等デイサービス」
学習障害の子どもをフォローする「放課後等デイサービス」は施設によって取り組む内容が違います。学習塾タイプなら、個々に合わせて指導してくれるので自信をなくした子どもたちも前向きに勉強に取り組むことができます。